専務や常務といった取締役の持つ意思決定機能や監督機能から、業務執行機能を分離させる目的で生まれたのが執行役員だ。取締役には会社の重要な方針を決定する機能だけをもたせ、その決定に基づく業務執行自体は執行役員に担当させるのが狙い。より業務に寄った仕事内容だといえる。
大企業では取締役の人数が数十名と膨らんでしまい、意義的にも経費的にも無駄だという意識が出てきている。そこで生まれたのが取締役会と執行役員だ。企業の方針はこれまでの取締役が集まって、取締役会という組織の中で意見をまとめる。それを実行するのが執行役員の仕事というわけだ。
執行役員の実務の大元となるのは、株主総会での意見の決定だ。これを取締役なり、取締役会なりが、社長などと相談して企業の方針としてまとめる。こうしてまとまった企業方針が執行役員に下りてきて、企業全体の業務になっていく。株式会社である以上、やはり重要になるのは株主の意見なのだ。
執行役員は「役員」という肩書こそついているが、取締役や監査役のような存在とは異なり、企業の方針などを決定するわけではない。とはいえ企業によってはその意味合いなどが曖昧になり、単に「執行役員は常務や専務の少し下」という位置づけにしただけで、あまり仕事内容に変化がない場合もある。



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