肉屋というのをすっかり見かけなくなってしまった。スーパーなどに押されているせいだろうが、残念でならない。いろいろな部位がブロックまるごと手に入ったりするのも魅力だが、なんといっても揚げたてのコロッケやメンチカツなどが格安で買えるのが嬉しかったのに。町に揚げ物のおいしい肉屋が欲しいなあ。
肉は江戸時代、幕府によってほとんど食べることが禁止されていたらしい。幕末になると先進的な薩摩や長州で少しずつ食べられたそうだが、徳川慶喜も豚を煮たものを毎日好んで食べていたらしい。貴族などは気持ち悪がって食べなかったが、長州の人は肉を「長州の魚です」と偽って食べさせたところ、大喜びで食べたそうだ。
肉はじっくり煮込んでもおいしい。ラーメン屋で食べられるチャーシューは、豚の肩ロースやバラ、モモなど部位はバラバラだが、おしなべて長時間煮込んで作っている。三十分程度でも歯ごたえのよいチャーシューができるが、5~6時間もじっくり煮込めば、口に入れた瞬間溶ける、肉とは思えない食感になる。
Apr
12
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